早稲田大学 “人材育成学”で講義しました | ビジョン、デザイン、戦略、未来、中期経営計画、グローバル経営

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戦略の視点

2020.07.18 戦略の視点

早稲田大学 “人材育成学”で講義しました

2020年7月7日、政治経済学部 白木三秀教授の講座のゲストスピーカーとして、57人の学生にZoomで"地球レベルの発信力"というタイトルで講義を行いました。講義内容は:
1. 地球レベルの好奇心 (Input)
太陽光パネルと冷蔵庫を積んだラクダが、医薬品を冷蔵しながらアラビアの砂漠を歩いている、右腕を失って足で絵を描いているフランス人女性画家がバイオニックアームを装着する準備を整えている、ドバイでは、110億円をかけて、巨大な屋内スペースで農産物を栽培している、ケニアでモバイル決済を通じて男性がKIOSKで少額の買い物をしている、というようなビジュアルを見てもらッタ上で、日本企業が環境や社会貢献の領域でプレゼンスを発揮していない状況を事例に、地球レベルの好奇心、マクロ環境への興味を持とうという話をしました。
2. 問題定義と思考 (Process)
アメリカの思考家Daniel Pinkは、2005年の著書で既に、21世期はコンセプトの時代であるので、創造する人や共感できる人が世の中の中心になるということを言っていました。1967年、周囲がクレージーだと言うような芸術作品を通して提起した問題が、50年経過して解決された事例を通じて、50年後のことを考えるときは、今クレージーと言われるくらいのアイディアがちょうど良いと言う話をしました。問題解決が得意な日本企業と、問題定義が得意なフランス企業の事例を取り上げ、自ら問題を定義し、ゲームチェンジャーになろうと鼓舞しました。
3. 議論と発信 (Output)
2019年のIMD World Talent Rankingでは、日本は15歳の基礎後握力は63か国中4位であるのに、有能な役員クラスがいると言う項目では60位であることが示されています。日本ビジネスパースンがここまで能力が無いと言われるのは、能力が無いからではなくて、議論することが苦手であるため、持っている能力を示せないからだと言う私自身の仮説を紹介しました。フランスの大統領や傾斜経営者を例に、地球人の立場で大いに議論し、世界の連帯を呼びかけようと締め括りました。
名ファシリテーターである白木三秀教授のお陰で活発な質疑応答ができました。皆さん、有難うございました。

<<"新興国におけるまだら模様の経済"
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